ネットのないラケットスポーツ、「クロスミントン」とは?

クロスミントン

こんにちは!日本でクロスミントンプレーヤーとして活動している「よーーーしだ」です!
クロスミントンという競技を始めて約6年。多くの国内大会や国際大会、昨年2023年にはチェコで行われた世界選手権にも出場し、メダルを獲得してきました。
僕自身はシングルスはオープンカテゴリー・ダブルスはミックスダブルスを主として大会に出場しています。大会の規模やカテゴリーなどは後々お話しできたらと思います。
これまでにクロスミントンを感じたことやプライベートの時間を削ってまで熱中することができる魅力のあるスポーツだと皆さんにお伝えできればと思います!
まずはクロスミントンの特徴についてお話していきます。

クロスミントンとは?

クロスミントン(Crossminton)はドイツ生まれのスポーツ、元々は「speed minton」と呼ばれていました。
2001年にドイツで生まれ、当初は「Speed Badminton」と呼ばれていましたが、2016年に「Crossminton」に改名されました。
バドミントン、テニス、スカッシュの要素を組み合わせたスピーディーかつ、それぞれの良さを組み合わせたラケットスポーツです。
打ち合うものは「スピーダー」と呼ばれるプラスチック製の羽根を打ち合うスポーツで、他のラケットスポーツと大きく異なる点は、ラケット競技に重要なネットがない点が最大の特徴です!

ヨーロッパを中心に盛んに行われておりアジアでは日本、韓国、インド等でも行われております。
まだまだ発展途上のスポーツで知る人ぞ知るスポーツです!
昨年ヨーロッパで行われた世界選手権では男女ともに日本人選手が優勝し、日本はクロスミントン強国となっております!
先述でネットがないと記載しましたが、そんなラケットスポーツがあるのか?どうやって競うのか?など疑問が生まれるかと思います。僕はそのネットがないという新しく自由なところに魅力を感じて競技を始めました!やればやるほど魅力を感じ、続けたくなること間違いなしです!

クロスミントンの道具・特徴

まずは競技をするに当たって使用する羽根やラケット、コートについてご紹介していきます!

羽根(スピーダー)(Speedminton®社が開発)

通常のバドミントンのシャトルとは異なる、風の影響を受けにくいプラスチック製のスピーダー(Speeder)という羽根を使用します。
スピーダーは約8gあるので力いっぱい打たなくても遠くへ飛ばすことができます。
また先端部分に穴があいており、打つと「ピューン」という音を鳴らしながら飛んでいきます。

ラケット

テニスやスカッシュのラケットに似ていますが、やや短くて軽いものを使用します。
重さは150g~230g程度、長さは約60cm、面の横幅は約21cmです。
ガットは硬式テニス・軟式テニス・スカッシュのガットがメインに張られています。

コートの大きさ

コートは12.8m離れた正方形のエリア(5.5m✕5.5m)に自身と対戦相手に分かれてラリーを行います。
お互いの陣地の端から端はテニスコートの端から端の長さとほとんど同じ長さです。(クロスミントンは23.8m、テニスは23.77m)※下図参照

ネットがないこと

クロスミントンはネットを使わず、オープンなコートでプレーをします。
相手コートまで隔てるものが何もないので思い切り気持ちよく打つことができます。
ネットがない為、高さに制限がありません。なのでコートの最前で膝より低いショットで直線的に打ち合ったり、相手の頭を越すような高いショットでコートの後ろを狙うといった奥行きを使った攻め方も可能です。

基本ルール

次に基本のルールです。このルールさえ知っていれば大会に出てもなんとかなります!(多分。)
もしルールがわかっていなくてもクロスミントン界の方々は優しいので丁寧に教えてくれます!(これは本当🙇)

サーブ

サーブラインは前の線から3m、後ろの線から2.5mのところにサービスラインがあり、その線を踏み越えないようにサーブを打ちます。踏むのはOK、線より前に出たらフォルトとなり失点です。打点は腰より下で打つように行い、相手のコート内ならどこに落としてもかまいません。
3点連続でサーブを行ったらサーブ権が相手に渡ります。
ダブルス時のサーブ権交代も同じく3点分行ったら交代となります。
ダブルス時の順番は「Aペアの後衛→Bペアの前衛だった人が後衛に回りサーブ→Aペアの前衛だった人が後衛に回りサーブ」というように4人が順番でサーブを打ちます。

勝敗

16点先取で1セットを獲得し、3セットマッチ(2ゲーム先取)で勝敗を決めます。
ボールが地面に落ちる前に打ち返し、相手のコートに入れることを目指します。

得点について

得点: 相手コートにスピーダーを落とした場合や、相手のショットが自身のコート外に落ちた場合にポイントが入ります。

失点: 自身のコートにスピーダーが落ちた場合や、相手コート以外に打ってしまった場合は相手にポイントが入ります。また、自身の身体や体育館の天井にスピーダーが当たった場合も失点となります。

ダブルスのみのルール

ダブルス時には前衛と後衛の役割があり、前衛は後衛より後ろで打ってしまうと失点。逆に後衛は前衛より前に出て打ってしまうと失点になります。正確には両足共に追い越した状態で打ってしまうと失点になるので、片足でも追い越してなければ失点にはなりません。

上記の他にも細かいルールはたくさんありますがプレーをしていけばわかりますし、各地で開催しているチームの練習に参加すれば優しく教えてもらえます!
また、上記のルールを知っていれば大会に出ることが可能です。大会に出場する選手の方々は優しい方ばかりなので初心者の方を見つけたら優しく教えてくれます!
もちろんルールを知らなくても大会に出ることは可能ですし、そういう方でも安心して大会に出れるような温かさがあります!

プレイの魅力

速い展開クロスミントンの魅力はなんといっても体全体で感じることができるスピード感です!上記でも記述しておりますが、ネットがないため足下ギリギリのショットや頭の上を越えてコート奥深くに入るショットなど3次元的な展開が繰り広げられます!
スピーディーなラリーが多く、時には目で終えないほどのスピードのショットを受ける時があります。

屋内外で楽しめる: 日本では主に体育館などの屋内で行われておりますが、海外(主にヨーロッパ)では屋内だけではなく屋外で行われる大会もあり、屋外専用コートが町中にある国も存在します。日本でも年に1度「FUN OPEN」という大会が行われ、この大会はシングルスの予選リーグの中の1試合を屋外で行う大会です。
スピーダーがプラスチック製なので多少の風であれば相手のコートまで届くので公園や広場などのアクティビティとしても楽しむことができます。

全身運動: クロスミントンのコートは5.5m✕5.5mの広いコートを1人もしくは2人で守るので、前後左右の移動が必須となります。スピーダーはラケットで軽く打てば相手コートまで飛ばすことができるのでラケットに当てることができれば簡単に打ち合いになります。なので足を動かすフットワークとボールに対しての反射神経など身体全体を動かすだけでなく、負けたくないという気持ちの強さ・忍耐力といった精神面も鍛えられます!

最後に

クロスミントンは、誰でも手軽に始められる一方で、上達すると非常に奥深い戦略が求められるスポーツです。日本国内でも人気が高まりつつあり、様々な大会やイベントが開催されています。興味がある方は、ぜひ地域のクラブやサークルに参加してみてください!
国際クロスミントン協会(ICO)が所有し、世界中(主にヨーロッパ)で大会が開催されています!

下のセットを購入すればラケット2本とスピーダー3種類がセットになっているので公園や広場などですぐ始めることが可能です!競技としてではなくてもご家族やお友達と気軽に運動してみてはいかがでしょうか!

わからないことがあればコメントなどでお気軽にお問い合わせください!!
もちろんInstagramなどでもお問い合わせください。

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こちらはジュニア用(子供向け)のラケットのセットです。上の一般的なものに比べてラケットは短く軽いものです。 スピーダーは3種類付属で上記の一般ラケットと同じスピーダーがセットでついてきます。

次の投稿では日本での練習場所や各地で活動しているチームのこと、大会の情報などを投稿する予定です!

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